2007年製斜めドラム式洗濯乾燥機NA-VR1100の修理

注意:分解するとメーカーに修理を受けてもらえなくなるかもしれません。また、水漏れや火災、感電などの事故につながる可能性があります。以下の内容を参考にする場合は自己責任でお願いします。

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2007年に購入した松下電器(現パナソニック)の斜めドラム式洗濯機です。ふんわり仕上がるヒートポンプ式の乾燥機がついていて便利なのですが、2年前くらいから乾燥しきれず、湿ったまま終了するようになりました。右上のフィルターの内部に大量のゴミがたまっていたのを手で引っ掻きだしてから、しばらく快調に動作していたのですが、最近また乾燥が不調になりました。前回と同じようにフィルタの内部を掃除したのですが、改善せず。ということで、バラしてみることにしました。
 

上部カバーの取り外し

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裏側3箇所のネジをはずし、

 

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両サイドのネジを外し、

 

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上部のフィルタを取り外した中にあるネジ4つをはずします。カバーの後部を持ち上げると上部カバーがはずれます。

 

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あとで前面カバーを外すので、前面カバー上部を固定している写真手前側のネジ2本を外しておきます。


前面下部カバーの取り外し

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下2箇所と排水フィルタ下のネジ1箇所をはずせば、カバーがはずれます。

 

前面カバーの取り外し

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洗剤投入口のネジ2本を外します。

 

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前面カバー下部の2箇所のネジをはずし、

 

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ドラムの扉が落ちないよう手で支えながら扉のネジ4箇所をはずして扉を抜き取ります。その後、ドラム周辺のネジ6箇所のうち、右側のネジ2本を外すと扉を支える金属板の根もと付近のプラスチック板がはずれます。次にドラム周囲の残りのネジ4本を外します。

 

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操作パネルは左にスライドするとはずれます。配線をとめているプラスチックの部品を壊さないように外し、白いコネクタを引き抜けば操作パネルが本体から分離するので、邪魔にならないところに退避します。

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前面カバーがはずれました。

f:id:lathe00744:20190922230411p:plainドラム扉の防水パッキンを固定している金属線を外します。バネの先の輪っかの部分をラジオペンチでつまんで、バネに逆らって横に引っ張るとフックを穴から外せます。その後、パッキンを少しずつ円周に沿ってめくって、金属製のフレームから外しておきます。

 

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金属フレーム両側のネジ8本を抜くと、フレームが本体からはずれます。配線が本体とつながったままなので、完全には外さず、右側に開いて、このあとドラムのケースを外す際に邪魔にならない程度によけておきます。

 

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左の半透明のチューブと右の大きな黒いゴム製の蛇腹をクリップを緩めて外します。蛇腹の中のゴミは前回掃除した時に取り除きましたが、また少し溜まっていました。

 

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乾燥空気の排気ダクト(?)を外しておきます。ここが詰まっていたのが乾燥不具合の原因かもしれません。
 

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アースなのか乾燥終了の検出用なのかわかりませんが、ドラムケースの右下あたりにある洗濯槽内部の電極につながる線を外します。組み立ての際に忘れず付け直すように。

 

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ドラムのケースの前半分と後ろ半分を接合するネジが奥のほうに、ドラムの周囲に沿ってたくさんあります。これをすべて外します。かなり奥のほうにあって、細い隙間からしかアクセスできないものがあります。30cm以上の長さのプラスドライバが必要になります。

  

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ドラムケースの前側がはずれました。大量のゴミがこびりついていて、排気ダクト(?)の接続口を完全に塞いでいました。
 

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綺麗に掃除しました。本体側も掃除して、元通り組み立てました。乾燥機が復活したかどうかは、まだ確認中です。

 

2019.9.23追記:

乾燥機が復活しました。いつも生乾きになる素材の衣類もちゃんと乾燥できるようになりました。給水バルブや排水用ギアボックスの故障などいろいろ不具合が出やすい機種らしいですが、もう少しがんばってもらいたいところです。

(一部分解手順の順序入れ替え、追加をしました。)

 

2020.10.11追記:
また乾燥しなくなり、再度メンテナンスしました。

burro.hatenablog.com