2007年製斜めドラム式洗濯乾燥機NA-VR1100の修理(その2)

下記の記事で修理したNA-VR1100の乾燥機能が再び不調になり、再修理を試みました。

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 ここ数ヶ月で徐々に乾きにくくなり、1回の乾燥ではガラス製の扉の内側に水滴がついたままといった状態になったので、前回と同様のメンテナンスを実施しました。

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前回のような埃だらけという状態にはなっていませんでした。綺麗に掃除して組み立てましたが、乾燥機の不調は改善しませんでした。乾燥中に一時停止して衣類を触ると、本来は熱いのが正常なところ、ほとんど熱くなっていないという症状なので、次はヒートポンプ周りの不具合を疑い、分解清掃を実施しました。

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裏側のカバーを外します。まず赤丸のネジを外し(1本除いて外した状態の写真です)、上側のカバーを取り外し、次に青破線のネジを外して下側カバーも取り外します。

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(1)のダクトは写真に写っていない上のほうにあるクリップを緩めて、本体から分離します。(2)の蛇腹もクリップを緩めて外します。(3)は白色の袋がフックに引っ掛けてあるので取り外し、袋の中のコネクタを外して本体側の配線から分離します。(4)の排水用チューブはクリップを緩めて外します。(5)、(6)のコネクタを抜きます。(6)の裏に小さいコネクタがありますので、それも外します。以上で、本体に繋がる配線や配管がすべて分離されます。この状態で、灰色のヒートポンプユニットを上に持ち上げながら、手前に取り出せます。

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ヒートポンプユニットが取り出せました。型番:CM-HU75S1HAFですが、もう入手困難のようです。上下のカバーを嵌合しているネジをすべて外し、右側の送風機の上側を防振用のゴムを介してカバーに取り付けているネジ1本を外すと、上カバーを外せます。

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吸気側(冷える方)の熱交換器のフィンに埃が大量にたまって、空気が通れないような状態になっていました。

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フィンを曲げないように気をつけながら歯ブラシで埃を取りました。

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そこそこ綺麗になりました。これでなおると期待して組み立て、試運転しましたが、なんと症状改善しませんでした。もう一度分解して、ちょっと危険ですが、熱交換器を露出した状態で、ヒートポンプ周りの配線類を接続し、乾燥運転させてみたところ、ちゃんとコンプレッサー(左の黒い円筒)が起動し、冷却側熱交換器が冷えることを確認しました。ということで、何か他にも不具合箇所がありそうです。

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次に疑ったのは赤で囲った部品です。本体裏側に排気口がありますが、ここに埃が溜まっていました。外から取れる部分は掃除したのですが、中にまだ埃が溜まっているのではないかと、分解してみました。これを取り外すには、青の点線の金具を本体から外して、問題の赤の部品が取り付けてある部品郡全体を持ち上げて、奥にあるネジを外す必要がありますが、細かい部分の写真など記録を残していないので、試す場合は、試行錯誤でやってください。このとき、青点線の金具は洗濯槽を吊るすバネが取り付けてありますので、引っ張られる点にご注意ください。

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内部は埃で完全に塞がっていました。

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掃除して組み立て、試運転したところ、乾燥機の性能が回復しました。今回はもうダメかと思いましたが、まだもう少し使えそうです。