パナソニック DVDレコーダー DIGA DMR-XW31の修理

注意:電源部のコンデンサーを交換することで、火災、感電などの事故につながる可能性があります。以下の内容を参考にする場合は自己責任でお願いします。

2007年に購入したパナソニックのDVD・HDDレコーダーです。

最近スイッチを入れても画面が出るまで遅い気がしていたのですが、電源入れると一旦再起動するようになり、いよいよまずいなと思いつつ1週間ちょっと使っていたのですが、土曜の深夜に全く電源が入らなくなりました。日曜夜のドラマを取り逃したくなかったので、突貫で修理しました。

右側奥の電源回路の電解コンデンサーが膨らんでいたり液漏れしたりしているので、容量抜けが疑われます。手持ちの電解コンデンサーで値の近いものに交換します。

 

電源回路が載っている基板はHDD, DVDを外してもリヤパネルに引っかかって取れません。リヤパネルとフロントパネルを外してはじめて基板を取り外せました。リヤパネルはたくさんあるネジを全て外す必要がありました。フロントパネルは裏側と側面の爪を持ち上げてまっすぐ前に外せば、右側にある基板との接続コネクタも外れます。その他のコネクタ類は壊さないように慎重に外しました。
黄色で囲んだ電解コンデンサーに明らかな外観の異常があったので交換することにしました。

 

たぶん10年以上前に購入したジャンク袋の電解コンデンサーが役に立ちました。他に新品で購入して余っていたものや、捨てるつもりで置いてあった機器から外したものも含めて、以下のように交換しました。容量が全部抜けてしまっているものもあり、よくこんな状態で使えていたなと思います。

C16000
ELNA RJG 50V 150uF 105℃ → 実測 0uF
50V 220uF 105℃に交換

C13000, C13001
ELNA RJG 16V 1800uF 105℃ → 実測 25uF, 14uF
25V 1000uF 105℃に交換

C11005
ELNA RJG 35V 150uF 105℃ → 実測 35uF
35V 220uF 105℃に交換

C16005
ELNA 25V 100uF 105℃ → 実測 46uF
25V 100uF 85℃に交換

C1601
ELNA 10V 120uF 105℃ → 実測 53uF
25V 100uF 85℃に交換


ELNA RJGは超低ESR(直列抵抗がとても低い)タイプで、おそらく大きなリップル電流が流れる設計になっていると思われます。手持ちのESR特性のわからないものに交換したので、ESRによる発熱で早々に劣化する可能性があり要注意です。

 

他に、下記のコンデンサーも外観異常がありましたが、上の実測結果から推測して半分くらい容量が残っていそうだったので交換していません。

C13006, C14000, C15000
16V 120uF

無事に起動しました。動作確認時リヤパネルを外した状態で空冷ファンのコネクタを基板に接続していないと、起動してすぐにシャットダウンしてしまうので要注意です。

相当古い機種なので交換したらいいとは思いますが、見てないドラマがいつもいっぱいたまっていて、入れ替える気にならないということでまだ使い続けそうです。